AIを「論理と計算」を通してみる II

AIを「論理と計算」を通してみる II

開催概要

  • 日時:2025年11月22日(金)・23日(土)・24日(日) 各日 14:00–15:30
  • 形式:オンライン(Zoom配信/アーカイブ視聴可:12月末まで)
  • 講師:川井 新(論計舎 主宰)
  • 主催:論計舎(Ronkeisha)

概要

AIは「考えて」いるのか──それとも、考えている“ように見えるだけ”なのか。
本シリーズでは、AIの知的ふるまいを「推論」「連想」「ヒューリスティクス」という三つの原理に分けて分析します。

  • 推論:明示的なルールと木構造による演繹
  • 連想:統計的近接とベクトル空間による帰納
  • ヒューリスティクス:局所的規則の集合としての中間的構造

論理と計算の観点からAIを読み解き、“思考のかたち”を形式的・哲学的に描き出す3夜連続講義です。

プログラム(予定)

第1回|推論 ― 木構造が生む「演繹」のかたち(11/22 金 14:00–15:30)

  • 論理的推論とは何か:命題論理から自然演繹へ
  • 木構造による推論の可視化と機械的処理
  • Searle「中国語の部屋」問題の再検討
  • 推論の形式と意味のズレ

第2回|連想 ― ベクトル空間における「意味」の生成(11/23 土 14:00–15:30)

  • ベクトル表現と意味空間の原理(Word2Vec/Transformer基礎)
  • 「連想」と「帰納」の違いの論理的整理
  • 確率・統計による「尤もらしさ」の生成
  • Riceの定理からみるAIの限界再考

第3回|ヒューリスティクス ― 推論と連想のあいだの第三の構造(11/24 日 14:00–15:30)

  • 「bag of heuristics(ヒューリスティクスの袋)」仮説
  • ニューロン単位の局所規則と全体挙動
  • 推論でも記憶でもない“擬似思考”の構造
  • 「AIの思考の三形態」図式の提示

参加費

  • 一般(各回):3,300円
  • 通し券(3回分):8,800円
  • 学生(各回):1,650円
  • 学生通し券:4,400円
    ※全チケットに配布資料(PDF)付き

申込方法

  • お申し込みは 下記フォーム より受け付けています(各回/通し)。
  • ご入金確認後、Zoom視聴リンクをメールでご案内します。アーカイブは開催後に別途お送りするリンクから視聴可能です(12月末まで)。

講師プロフィール

川井 新(かわい しん)
論計舎主宰。数学的論理学・非古典論理・計算論的意味論を専門とし、哲学と数学を横断するオンライン講義を展開。

メッセージ

「論理と計算の眼で、“AIの思考”を分解する3夜連続講義。」